エコキュートは近年急速に普及しています。
その一方でエコキュートは睡眠している夜間に運転しお湯を沸かすため、騒音等によって不眠の症状が出たなどの苦情が一部で報告されています。その中には低周波音ではないかと言われるケースもあります。

loud-noise-1444952-639x426



<エコキュートの音・振動>
エコキュートから発生する音と振動は主にヒートポンプユニット(エアコンの室外機に似たモノ)から発生します。ヒートポンプユニットにはコンプレッサーとファンの2つの回転する部品が搭載されていてそれぞれが運転音と振動を発生させます。

<エコキュートの運転音の問題>
エコキュートは電気料金の安い夜間の時間帯に運転します。
自宅や隣家に設置されたエコキュートが夜間に運転することで運転音や振動が発生し、それが人に伝わったことにより不眠等の健康症状が発生したということです。

<エコキュートの運転音は騒音?>
騒音レベルはヒートポンプユニット近傍で40dB程度(図書館の中と同じぐらいのレベル)なので一般的には静かな機器といえます。
ただ外気温や水温等の環境条件によって運転状態は変化します。
特に冬場はコンプレッサーやファンの回転数が上昇するので運転音が大きくなる傾向があります。

また年数が経つにつれて(古くなってくると)運転音や振動が大きくなります。

各メーカーは運転音の抑制に取り組んでいますし、環境庁のデータを見ると騒音レベルがどの周波数でも参照値以下なら一般成人の90%は許容できる範囲といえます。(ただ言い換えれば10%の人は参照値以下の音圧レベルでも気になるということです。)

<その他の原因>
エコキュート自体の音は一般的には静かな機器です。
しかし取付環境によって騒音レベルが上昇する場合があります。

エコキュートの悪い設置例として、ヒートポンプユニットが住宅の寝室の傍にあったり、窓や通風口の周りや、狭く周りが囲まれた場所に設置されている場合。



<対策:エコキュートを上手に設置しよう!>
エコキュートの運転音は主にヒートポンプユニットから発生するので、運転音が周囲に影響を及ぼさない場所に取り付けることが重要です!

低周波音を防ぐには、音源を遠ざけることが一番効果的です。
スペースや設置場所に余裕が無い場合は、極力振動等を抑えるための対策をとります。

主な対策方法として、
①自宅や隣接する住宅の寝室の傍は避ける。
②ヒートポンプユニットの近辺(上方向含む)に窓や床下通風口等の
 音の侵入口があれば極力距離をとる。
③ヒートポンプユニットの周囲に極力スペースを設け、壁や塀で音が
 反射しないように工夫する。
④運転音や振動が増大しないように強固な台に据え付ける。
⑤防振ゴムを敷く等振動の軽減を図る。
 ノンブレン・シート 10cm角 厚さ1cm 硬度70(緑色)
⑥水平に取り付ける。
⑦狭く囲まれた場所に設置されていたら、ヒートポンプ近辺や
 ヒートポンプ本体に制振遮音素材「カルムーンシート」 を貼る。

 エコキュート室外機の本体カバーを外すと、裏側にメーカー純正の遮音シートが貼ってあります。
エコキュートカバー裏

この前面カバーと天板にカルムーンシートを貼り付けます。

カルムーンシート貼り付け
通風孔などは塞がずに、なるべく隙間がないように貼ると効果的です。
カバーを外すときは感電の危険もあるので、有資格者の方に依頼してください。

カルムーンシート[室内・建築用] (10枚セット)新発想の制振遮音シート エコキュートの制振対策に! 積水化学/生活音/ホームシアター/オーディオ/楽器/階段/DIY 【あす楽対応】

価格:17,172円
(2016/3/15 10:24時点)



便利でお得なエコキュートを安心して使えるように、
設置場所をよく検討してください。




<関連情報>
エコキュートって何?
エコキュートを上手に選ぶ5つのポイント!
エコキュートを上手に使って省エネ・節電!

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ